Fuji to Higanzakura

料理簡易記録、ときどき、?

花も団子も

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先週のムラサキシキブ。水をあまりあげないので、わりとすぐ葉っぱはしおれてしまうのだけど、葉っぱをとって実だけに。

 

気位高いけど一人でがんばるのは苦手で美味しいものは食べたがる。自分が物心ついたころからの母への認識。今や同じですけどむすめら二人とも。汗。

脳梗塞後は、嚥下反射は見られないとのことで、自力栄養摂取は無理との判断で嚥下リハビリも特に組まれず、経鼻での栄養剤。サクラが散る頃だったので、もう団子なしで散っていくだけのお花になっちゃった、と思っていた。

それが家に戻って少し落ち着いてきた頃、ふと口腔ケアのスポンジにスイカをつぶした液を浸して口に入れたら、常に半眠り状態だったのが、ぱっと覚醒したのでした。抜こうとしたらイヤイヤしたからね。さすがだ。びっくりした。思わず涙目になった。こっちが。

嚥下反射がないためか、それとも管が入っているだめか、自力でごっくんするのがすごく疲れるみたいで、二口以上はもういい、という感じで横を向きますが。その後も、機能として基本のみこめないレベルというのはそのままだが、季節の果物は、口に入れる。しばらくしたら口腔スポンジはいやがり、ほんのわずかな塊は咀嚼もするようになった。介護士さんたちもちょっとびっくり。

コーヒー好きさんだったので、スプーンの先だけほんの少し垂らしたら、コーヒーの認識はしたみたいなんだけど、二口目はもういらないという様子。そういうことは多いので、そうかと思っていたら、私が飲んでいるのをじっとみていて欲しそうなんだよね。どゆこと? かっこつけさんだから、コーヒーをスプーンで垂らされるのが嫌だったということか、コップで飲みたいということか、とはいえ、普通サイズのコップじゃなぁとか思ってたら天啓が降ってきた。ミニチュア好きのために母がかつて集めていたものの中に、ミニチュアカップがありましたよ。

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起こして、これで飲ませる(というか口に含ませる)と「よく見つけだしてきたね、よし」感を感じさせながらちょっとうれしそうに見えた。

傍からみたら、一人でおままごとしてるようにしか見えないかもですが。

でも、そういう流れになることへの必然感のような何かがあって、その中に自分自身が入り込んでいて疑いようもなく動いている。それだけ。

昨日は、介護士さんが来てくれて、「自分はちょっと事務作業があってすみません」と違う部屋で作業していたら、何を言っているかわからないけれど、ずっと母に話しかけている声が聞こえた。時々歌まで歌ってくれている。あ、介護士さんも同じだ、と思った。

自分も母の傍で歌おうかと思って、伴奏録音をスマホに入れてはいるんだけど。昨年秋から一声も歌ってない。自分はまた歌うのかなぁ。。。

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