Fuji to Higanzakura

料理簡易記録、ときどき、?

緑トマトとキウイのジャム ブラックチョコレートと

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 野菜類をよくいただく方に赤く熟す前の緑のプチトマトを頼んでおいたら、トマトの株を処分する際に、赤であれ緑であれ、その株にまだついている実をまるっといただけた。

 緑トマトのジャムという存在を知ったとき、それはきっと自分の好きな味だと思って、見かける度によく買っていたが、なかなかこれと思うものにあたらない。自分で作ってみる。緑トマトだけよりキウイと組み合わせると、緑トマトの酸味を引き出せそう、それからちょっと冒険だけれど緑タバスコもほんの少し入れれば、トマトもししとうのお仲間だよ、という風味がひっぱりだせるかも、と思ってそのように。

緑プチトマトは半分に。キウイもざっくりと。緑タバスコはおまじないとして3dash。素材の味をひっぱり出したいので、最終的に塩気を感じない程度の塩麹

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まぜて1時間ほどおいて少し水もでてきたら、ざっと天地返して、グラニュー糖を上からざぱっと。いざとなったらジャムは冷凍しようと保存性は重視しないつもりで、トマトとキウイ総量の1/3よりも砂糖量は少なかったと思う。一晩置く。弱火で煮ていく。緑トマトは煮崩れないので、途中でバーミクスで撹拌。木ペラで横一文字がほんの一瞬書けるくらいまで。

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酸っぱさ潔く、「トマトはししとうさんのお仲間〜♪」という甘にが風味もちゃんと出ていて、こういうのが自分の欲しかった緑トマトジャム、というのができた。うれしい。

ただ後味に、少し舌がじんじんするような渋みがある。思うに、おそらくこれから赤くなっておいしく熟していくよという緑トマトではなく、小さい小さい固い実も入れてしまったからではないか、と思う。(そういうのはとにかく生をかじったりするとびっくりするほど渋いので。)株も古くなってきて、株を抜いて処分しなかったとしても、これから立ち枯れていくような株にあって、熟すこともなく落ちるか、共に乾涸びるかするだけだったであろうような、もう膨らんでいくこともない小さな固い実。

 そんな実は、使う目的によって、これからは使わないのではないか、と思う。

 ただ、固く閉じたまま、自然な、時の経過や太陽の光だけでは、自らを開いてはいけない存在もあると思うと、愛しくもなってみたり。私自身は、このじんじんするような渋みは、ウイスキーの原液なめたときもそうだよね、と渋さも楽しめるけれど、固い小さい実も、もしもっと多くの人に愛でられたいと願っているとすれば、少し発酵させたり、梅酒を作るような行程をとればいいのかもしれない。

 そんな連想やら渋みやらについてはともかく。緑トマトとキウイのジャム、普通にバタとトーストもいいけれど、薄めにスライスしてかりかりに焼いたパンにゴマペースまたはピーナツバタを塗ったものとも(←お気に入り。朝食トーストというよりお酒のつまみ?)。

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それからなんといっても、冒頭写真のようにブラックチョコと合う。一口サイズの板チョコにそのままのせちゃっていただくがよろし。