花のヒートショック療法
もうずっと使わずに埃をかぶっていた母の三面鏡の鏡台、母が使うことももうないけれど。埃を拭いて母寝室の部屋に活けたお花の残りとかを置いてみる。寝たきりでもずっと綺麗でいられるかな、というおまじないに。
今週の母寝室のお花は、ディープピンクのりんどうと、水引き。
最近はいろんな竜胆(リンドウ)があるね。
母は水引き好きさんで、あれ?、母の母が好きだったって言ってたんだっけか? もうしゃべらないので、そこらへんは正確にはわかりません。やっぱりじっと見てるので、それでいいですね。水引きは、ベッドがゆれると、ゆらゆらゆれるのでそれも目で追うのにいい刺激では。
実家近くの花屋に週一くらいで顔を出すようになったので、「バラとかって、2日くらいで首がお辞儀しちゃうことも多いよね」、なんて話してたら、「ヒートショックをすると復活することがあるよ」と教えてもらった。50度くらいの、あちちって手を離すとやけどはしないくらいの熱い湯に、切り戻した切り口をしばらくつけるんだそうで。10秒くらいかな。
ほんとにこんなふうにピカピカに。カラーとトルコ桔梗は購入から10日くらい。シュウメイギクは2週間。ブルーオーシャンというリンドウはもともとすごく保ちがいいのだけど4週もの。
そうやって復活したお花って、なんというか目が離せなくなる。生命力というのか、そういうのが、うわーって出てるのがわかるのでした。