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Fuji to Higanzakura

料理簡易記録、ときどき、?

鯛のあらの前は素通りできぬ

こういう見ようによってはちょっとグロいかしらんみたいな見目の料理は、よくわからない女子的見栄をはって家人作と書きたかったりはするのだけれど、家人作ではないです。

めだいの頭のあら。150円なり。そりゃ切り離したカマの部分の塩焼きは真鯛には負けるけれど、丁寧につくった潮汁は十二分においしい。

15年以上前のこと、新聞で鯛の潮汁の作り方を教わった。「薄口しょうゆを入れたくなるだろうけれどそれは勘弁してください」という文言が気になって、言われた通りに塩で作って恋に落ちた。

あらは強めに塩をしてしばらく(できれば30分以上)置いたら、熱湯にさっとくぐらせるか熱湯をかけるかした後で冷水にとって血身やうろこを掃除する。酒と水で煮ていく。塩で味を調整する。いただくときにしらがねぎなど。以上。

潮汁だと〆の気配が強いので、本日は肴度をあげるために、潮汁味汁だく蒸し物仕立てに。器の底にこぶをしき、下ごしらえしたあらをのせる。お大根はピーラーで。塩抜きした塩蔵わかめと余ってたお豆腐。お酒と水、1:3くらいかな。蒸しても汁があふれないくらいの汁だく状態をあつあつに蒸していく。手許には、かんずりや千切り酢漬けしょうがなど。豆腐、豆腐がよかった。鍋仕立てにしたら豆腐沢山で大人数家族でもいけるのでは。

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余談だが、潮汁を教わったのと同じ頃、2001年3月の新聞で、日本マンガ好き太めのイタリア青年が、名門ボローニャ大学で同じく日本漫画好き太めの友人2人と出会い、3人で日本マンガの店を開いた、その名は「ふとっちょの夢」、という記事に出逢った。ローマの警官は仕事に費やすエネルギーの9割はサングラス選びにかけていると揶揄されるほどにかっこいい、そんなイタリアで。

潮汁の記事とこのふとっちょの夢の記事を切り抜いたものが隣同士になったバインダー、何度も見返したためか、潮汁のお味と「ふとっちょの夢」を読んだとき感じがくっついてしまった。そして、鯛のアラの前がいつも素通りできない。