Fuji to Higanzakura

料理簡易記録、ときどき、?

煮込み と 昔ある美女から教わったこと

f:id:higanzakura109:20200527141801j:plain

お籠りの間はよく煮込み料理をしました。側には居ないとけないけどほっとけばいいから。

牛さん赤ワイン煮。トマトピューレを入れない、赤ワインと水ストレートで作るタイプの煮込みは、実はお客さん料理には向かない。さらに自分の好みで、人参とかは使わず、一緒に煮込む野菜もガーっとバタで炒めて赤ワインでキャラメリゼした山ほどの赤たまねぎ一択とかだと、お味は、まあるい完成品にはならなくて、ワインのとんがった味が雑味として残ってたりする。自分は好きなんだけどね。本来田舎家庭料理なはずのもの。わざわざワインの澱を何本分か溜めておいて入れる場合もあるらしい。単品で味見してチョコとか果実系の甘いお酒とか少し加えたりはするけどあまり悩んで色々やろうとするとよくない。んん?と思ってもそれくらいでいいのって出しちゃうのが大事。ワインと付け合わせで、家族的な信頼関係の中で食べる人が自分で完成させる。付け合わせは普通はバタを山ほど混ぜ込んだマッシュポテトだろうけれど、体質とその時あるもので。テキトー。

 

昔、ある美女に教わったこと。

f:id:higanzakura109:20200527143700j:plain

バラを買って来たけど、あまり花開かずに首が垂れて来てしまうことありませんか。処分するのに痛い気持ちになって次に買えなくなったり。

そんなバラは外側の花弁から内に指先を入れてくるくる回しながら花ビラをほどいていく。ハラハラ落ちてしまうことも多いけれど、花弁のビロード質を指先に感じながら介入的に開いてった時に初めてふわっとバラの香りがたち上がったりする。なんとも言えない切ない体験になる。自らの力で花開いていく手伝いはできなかったけれどネグレクトではないの。生まれなかった子の魂を感じるような? 

f:id:higanzakura109:20200527143358j:plain

こちらもその方から教わったこと。ちょうど季節の芍薬。地植えなら朝露夜露時に雨にも打たれて蕾は膨らむごとに洗われる。切り花にして室内に持ち込んじゃうと開かない時がある。自分の蜜で固まっちゃって開けなくなる。そんな!ってことをやらかしてくれる花。時々蕾を水ですすいであげる。さらに開きかけて来た時には、一番外側の花弁をぺりぺりと1枚ずつ剥がしてあげたりね。