Fuji to Higanzakura

料理簡易記録、ときどき、?

いいバゲットが残ったら素朴タルティーヌ

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日本のパン屋さんで近頃売られているタルティーヌは、スライスしたカンパーニュ系パンにゴージャスな具とチーズがのって焼かれているものだったり。パンの上になんかをのせちゃえば、それはオープンサンドでは?というか、もはやホワイトシチューみたいなフリカッセをかけちゃってるよねそれって、みたいなのもどうもタルティーヌと言って良さそうなのだけれど素朴に、バタとジャム(コンフィチュール)やら、ヌテラみたいなスプレッド塗るのもやはりタルティーヌ。言葉としては後者が先かも。知らないけど。日本人的にはそれはトーストでは?みたいに思うけれど、外はかりっ中はふわっな食パンイメージは世界共通じゃないわけで、概念探索は底なし。

 朝、パン屋に行って焼きたてバゲットを買ってきていただくのは贅沢だけど、前の夜のバゲットの残りものを翌朝縦に切って、硬くなっているのをさっと水で濡らした手でパンの周りをひと撫でして、トースターかグリルで焼くのもいい。フランスのカフェモーニングごっこ。おそらく残りものバゲットをこうして縦に切って、焼き直したてのものを、バタとコンフィチュール添えてモーニングサービスしてくれるカフェがあった。いいやん、これで嬉しいやん。市販買い置きクロワッサン出されちゃったりするカフェよりも、むしろこれが嬉しいやん。

 残りものバゲットは、フレンチトーストにするばっかりじゃなく、質のいいバゲットならこれで十分美味しい。ちょっと顎が疲れるけど。泊まりがけの出先で美味しいパン屋に出あっても、バゲット一本なんて買えないなーと躊躇せずにお持ち帰り。帰宅した翌朝のお楽しみ。バタやコンフィチュールやスプレッドはお好みで。自分は塩バターと赤いベリー系コンフィチュール派。

 素朴タルティーヌと言えば、フランス圏では、これはつまり文字通り乾パンよね、な、ちっちゃめ食パンスライスがクラッカーみたいに乾かされたものが朝食用に市販されていたけれど(あまり美味しくはありません)、ベルギー漫画のタンタンでは、カバンからそれを出してバタ塗っただけみたいなのをタルティーヌと言っていた気がする。チビモップみたいな愛犬くんと分けて食べていたような。素朴からゴージャスまで、レンジの広いタルティーヌ。