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Fuji to Higanzakura

心理臨床ベースに少しずつ

線引きはない 周産期心理臨床セミナー④

周産期心理臨床 Higanzakura視点

 現代の医療というのは、科学や技術の進歩を効率よく反映させられるようにということもあって、分業の要素が強いなどともよく言われる。けれど新生児医療の場合は、身体組織の分化も未熟なのだからと考えるともっともだが、赤ちゃん全体の様子を見て行く構えが医療的にも特に必要となる分野だそうだ。医療スタッフが、場合によっては長期間、知識も技術もこころも身体もまるごと総出で使って保育器の中の赤ちゃんの生命を必死につないで安定させる。けれどそうしてやっと受け取れるようになった子どもを前に、母親のこころがついていけず受け取れなくなっていた、ということさえ起こる領域では、赤ちゃんの身体全体を見るばかりでなく、さらにその周辺領域までを含めた全体を見ていく構えがいる、そういうところから、周産期精神保健という「場」ができてきた。

 周辺領域はどこまでで、どこまでがその「場」だろうか。

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 ここまで、という線引きはない。

 遠くの私も周辺領域としてその「場」にいる。例えば、そういう母やそういう子のその後にも出会うかもしれない。主観的な、いのち以前のものがいのちになり、こころ以前のものがこころになっていく可能性、と関わること。もはや私が臨床心理士だからではなく、臨床心理士でなくても。

                       

まとめて①から⑧まで

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